21世紀を迎えた今も地球環境は病み悪化し続けています。CO2排出による温暖化、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、食物汚染、ごみ問題、森林減少による急激な砂漠化、異常気象、戦火などあらゆる面で私たち人間を脅かす状況です。しかし私たちは被害者でもあり、且つこのような現状を作った加害者でもあることを自覚しなければなりません。世界は自由経済となり行過ぎた経済至上主義により、効率最優先、大量生産、大量消費、手段を選ばぬ利益優先などで、世界も国内も秩序と調和というよりも、混乱と破壊、不活性、停滞という現実が生み出されています。
地元においても木材をほとんど外材に依存し、山の木がかえり見られなくなっています。山は荒れ、豊かだったふるさとは病んでいます。このまま為すすべもなく対岸の火と無関心に時を過ごすなら改善はあり得ません。
私たちはこのふるさとを愛し住み続けようと思うなら、もう少し真撃にこの事態を受け止め現実を見なければならないと思います。
私たちは、地域材の活用について、集まっては勉強に討論にと重ねてきましたが、木材について、地域について、経済について、自然環境について等、専門知識にも乏しく、当然ながら全体をトータルに捉える見方も大変弱いのが現状でした。「木を見て森を見ず」「森を見て木を見ず」というのが私たちの実態です。私たちは一本の木の葉の一枚一枚にしか過ぎないのかもしれませんが、全体をよりしっかり見ないことには何をすべきかというテーマも明確には見えてきません。
そこで地域材利用に詳しい、宮崎県木材利用技術センター所長の有馬孝禮先生を講師にお迎えして、3回シリーズで講演していただくこととなりました。
私たちは豊かな自然に恵まれ、自然との共生の中に暮らしています。ふるさとを守ることと私たちの生活を守ることはひとつであり、広い視点で見れば地球環境の問題と私たちの故郷と生活は密接不可分につながっています。このセミナーはそのことわかりやすく示してくれるはずです。
多くの皆様から参加していただき、外にあるものだけに目を奪われずに、地元にある価値と意義を見なおし、本当の豊かさについて見つめ直すきっかけとなればと願っています。
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